ジェネリック医薬品メーカー
某ジェネリックメーカーの勉強会で感じたこと
外資のジェネリックメーカーの世界規模の売上は国内ジェネリックメーカーなど足元にも及ばないほど高額ですが、日本国内の体制に関してのみ言えば、マダマダだなぁと感じました。
MRが総勢80名では1県1名がギリギリのラインになるのではないでしょうか?*1
先発メーカーと比較すること自体が間違っているのかもしれませんが、結局こんな感じではそこそこ大きいジェネリックメーカーでも情報供給に関してはスケールメリットは感じないですね。
どうして先発品は丸いのに、ジェネリックは楕円なのか?*2
世界規模では楕円が多いとか、実は楕円形の方が喉にひっかった感じがせず服用しやすい等、それなりの言い分もあると思います。
そしてそのどれもが私たちにはある程度、納得のいく説明です。
これからのジェネリックは先発品の真似をして、そっくりに作るだけが全てじゃない。もうそういうのは古い考えだとも言います。
ジェネリック市場がこれまでにない勢いで大きくなり、ジェネリック医薬品の立場も大きく変わってきている昨今、そのような言い分にもある種の正当性を見出せるかもしれません。
しかし何かが賦に落ちないのです。
エンドユーザーの視点
先発品と剤形が異なるジェネリック医薬品の言い分はわかりましたが、そこには「実際にそのジェネリック医薬品を服用するのは誰か」の視点が欠けてる気がします。
メーカーが主催する勉強会などでは説明する側のMR、説明を受ける側の医療従事者ともに、ある程度医薬品に関する知識もあります。業界の動向も知っています。そのような場でコンセンサスを得るのは比較的容易です。
しかし、実際にそのジェネリック医薬品を服用する、本来のエンドユーザーである患者さんにそこまでの予備知識があるでしょうか?
いくら時代が変わってきているとはいえ、実際に服用する患者さんの意識はそこまで変わっていないような気がします。
長期間同じくすりを服用続けている高齢者の方などは、なんだかんだ言って、やっぱり薬が変わることには抵抗があり、形が変わることだけでも不安を感じるのです。