ペンタサ錠の用法・用量追加

ペンタサ錠4000mg/日投与


既に昨年12月22日に承認されたものですが、今日、あらためてMRが説明に来ました。

本剤の潰瘍性大腸炎(重症を除く)の用法・用量は通常、成人には1日1,500mgを1日3回に分けて食後経口投与し、上限は1日2,250mg投与となっておりました。一方、海外では本剤の1日4,000mg投与での有効性が確認されていることから、杏林製薬(株)は従来の上限用量で症状のコントロールが困難で、ステロイド剤等の治療法に移行せざるを得なかった活動期の患者さんに対する新たな緩解導入療法の提供と患者さんの利便性の向上を図るため、この度の用法・用量の開発に至りました。

潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤「ペンタサ」 潰瘍性大腸炎活動期の用法・用量追加の承認を取得 【キョーリン製薬】

大量投与が効果的


ペンタサ錠は1回に大量投与する方が、何回かに分けて投与するよりも効果的なのだそうです。PK/PD的にいうと、ニューキノロン系と同じようなイメージでしょうか。

今回新たに追加された用法は4000mg分2(潰瘍性大腸炎の活動期)ですが、この新用法が浸透していけば、活動期ではない緩解期でも分2の用法が増えてくるかもしれません。特に若い患者さんなどでは、分3にすることでコンプライアンスが低下する懸念もあり、そういう面でも分2の用法が推奨されるとMRも言ってました。

また、既に海外では分2が主流となっているとの報告もあるようです。

患者ネットワークの力


MRの話では、潰瘍性大腸炎の患者さんは患者間のネットワークが強いらしく、情報の伝達も早いそうです。昨年10月1日に発売された新規格「ペンタサ錠500mg」のことも、医師から話をする前に、既に知っている患者さんが結構みえたとか…。

今回の新用法・用量についても、案外、医療関係者よりも患者さんの方が詳しいことを知っているかもしれませんね。