沢井製薬、最後の売り込みです!!

ラストスパート!


いよいよ今週末に迫ってきた今年1回目の新規後発品薬価収載を目前に控え、沢井製薬が最後(?)の売り込みに来た。今回はそんな頑張り屋MRのためにも売り込みポイントをまとめてみよう。*1

主な新規収載品の寸評

ハルスローOD錠

沢井製薬のみの発売。以前もブログで書いたとおり、アステラスから引き抜いてきたスタッフによる開発なので、特許の網の目を確実にくぐり抜けた自信作。味も本家に劣らぬ味。

ラソプランOD錠

こちらも武田から引き抜いたスタッフによる製剤なので、味や崩壊性は完璧。ただし、薬価は既に発売されているカプセル剤に合わせるようなので、ライバルであるランソプラゾールOD錠「タイヨー」より高くなってしまうかも。この価格面が若干ネックになるか。

レボフロキサシン錠

現在訴訟中。ただし勝算は十分にあり。今回の目玉品の一つなので競合が多い中、これといった特徴がないのは辛いかも。

レバミピド

原料調達が遅れいるそうで、流通開始は6月頃にずれ込むらしい。ただ、今回収載されるムコスタ錠のジェネリックは各社とも共通のバルクを使っているようなので、沢井だけでなく、各社一斉に出遅れるみたい。

シルニジピン錠

沢井のみの発売。メインになるであろう10mgの規格が先発品の楕円に対して、沢井のは丸型。最近は先発そっくりのジェネリックが増えてるからこういう違いは患者さんの抵抗感につながるかも。しかしアテレックは最近シェアを拡大している様子だし、うまくいけば一人勝ちできそう。11月に他社が楕円型ジェネリックを発売してくると厳しくなるかもしれないが。

セフカペンピボキシル塩酸塩錠

フロモックスの後発品だが、これも沢井のみ。しかし、どうやら裁判中らしい。しかも判決も微妙。他社が手を出さなかったのも特許が残ってると考えたからでは?この商品のみMRもかなり弱気な態度。ちなみにうちに来るフロモックスの処方は大半が歯科の短期処方なので、判決が出るまでは使ってもいいかなぁなんて考え中。

このラインナップは期待できるかも

今回の沢井製薬は結構力の入れどころがいいと思う。味や崩壊性にこだわった製品を出したり、アテレックやフロモックスなど他社が出さないところを狙ったり…。裁判の結果も気になるが、ジェネリック専門メーカーの老舗代表として意地を見せてほしいものだ。

*1:以前にも書いたからそれのおさらいってことで…。別に私は特別沢井が好きってわけじゃないんだけど、一番頻繁に情報提供に訪れてくれるもんで、ついつい情報が偏ってしまうんだな〜。