ここであえてのアラミスト

季節はずれの新商品


ちょうど鼻炎の時期が終わったころだがGSKから新しい点鼻液がもうすぐ発売されるらしい。

もうちょっと早く出しとけば今年の花粉症シーズンにバカ売れしただろうに…。まぁ一番悔しいのはGSKのMR達か。

特徴

1日1回タイプ

まずはコレ。先にナゾネックス点鼻液が出てしまったから新鮮味に欠けるのが残念。
しかも片側ずつに1回2噴霧。これもナゾネックスと同じなんだけど、ここはもうちょっとどうにかならんかったのかな。2噴霧分を1噴霧に抑えるのは大変なのだろうか?

形がすごい

メーカーパンフレットいわく“人間工学に基づき設計された革新的なデバイスを採用しています”とのこと。たしかにコイツはすごい。世界初の横押し型の点鼻液だ。従来のあのフォークボールを投げるときの指の形(?)ではないのだ。人間工学恐るべし。
しかもサイドに透明なスリットが入っており、残液も見えるという優れもの。さらにさらに色も淡いシーグリーン調。ここまでくると、なんだか“アラミスト”という名前すらオシャレに感じてしまう。これは女性のハートはガッチリつかめること間違い無しだ。

噴霧量が少ない

従来品であるフルナーゼの半分の量(約50μL)らしい*1。しかもミスト状で刺激も少ないとのこと。う〜ん、これはますます女性に好印象だな。

でもタイミング悪いわ

花粉症の時期終わったし、しかもこの時期の発売では来年の花粉症の時期も長期投与が解禁されてないし。来年はナゾネックスに譲って再来年から本格的な勝負になるのだろうか。しかしこれで1日1回タイプの点鼻がスタンダードになる流れができたのは確実。アルデシンAQネーザルの時代も終わったね。
あっちなみにうちの門前の病院は先日ナゾネックス点鼻液を採用することに決めたらしい。同系統の薬剤が続いて入るのは厳しいようだから、アラミストは当分無理だろう。残念。ただ花粉症は終わったとはいえ、通年性鼻炎の患者も最近は増えているようだし、開業医では発売即採用というところも多いと思う。なんにせよ、この『乙女系点鼻薬アラミスト』は要注目である。

*1:だったら、なおさら1回1噴霧に抑えろよと思う。