ソフトカプセルの置かれている状況をもう少し理解してもらいたい

日薬の企業情報

久しぶりに見た日薬の会員向けホームページで“ユベラNソフトカプセル等のソフトカプセル製剤の保管について(企業情報)”というのを見つけました。

7月31日に更新されたようなので、つい最近のようです。

ソフトカプセルの温度・湿度に対する脆弱性

ソフトカプセルの例として挙げられているユベラNソフトカプセルですが、PTP包装でも40度の高温環境下ではカプセルが軟化するそうです。

また、一包化などした後の状態では、25度でも湿度が50%を超えると軟化するようです。

ちなみにこのように軟化したソフトカプセルは低温環境下におくと、時間の経過とともに徐々に元の固さに戻るそうです。

安定性には問題なし

このようにカプセルの軟化は認められるものの、成分の安定性自体には問題ないようですので、服用上は問題ないみたいですね。

ただし、軟化したカプセルが一包化の分包紙に貼り付いたりすると服用しにくいですし、患者さんも薬の質に疑問を持ってしまうと思いますので、服薬指導時は一言注意を促した方がいいでしょう。


余談ですが

先日から無包装状態で調剤室の片隅に放置しているアカルディカプセルは、全く変化が見られません。

こちらは25度75%の環境下でカプセル剤皮が溶けると言うことでしたが、やはり湿度75%という設定は現実離れしているのでしょうか?


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