マツキヨとコンビニ
遂にマツキヨが動く
マツモトキヨシホールディングス(3088.T: 株価, ニュース, レポート)の松本南海雄社長は1日、ロイターとのインタビューに応じ、大手コンビニエンスストアーチェーンとプライベートブランド(PB)商品の供給やドラッグストアとコンビニの特徴を取り入れた新業態となる店舗開発などの提携に向けた交渉をしていることを明らかにした。
アインとセブンアンドアイの提携、ファミリーマートの参入に続き、いよいよ業界最大手のマツモトキヨシもアクションを起こすようです。
しかし、大手コンビニとはどこでしょうね?
・ セブンイレブン → アイン
・ ファミリーマート → 独自で参入?
・ ミニストップ → イオン系
ですから、やはり本命はローソンでしょうか?
新規参入は厳しい
松本社長は、改正法施行後の競合先としてスーパーや量販店などを挙げる一方、コンビニの本格参入については「登録販売者制度の下での参入はきつい」と指摘。松本社長はコンビニチェーンとの提携交渉において「将来、登録販売者を実験的に派遣して、『ドラッグコンビニのような業態をやりませんか』と話し合っている」と述べた。
マツキヨの社長さんも、現行の登録販売者制度の下でコンビニ等からの新規参入は厳しいと思っているようです。
やはり普通はそう思いますよね。
そうなると、マツキヨやアインのようなドラッグストア・薬局系とコンビニ系の業務提携しか、道は残されていないような気もします。*1
もしくは、制度自体に無理があったとして、数年後にはなし崩し的に受験資格が緩和されたりするかもしれません。
メリットは
提携交渉ではこのほか、マツモトキヨシ側からのサプリメント食品や化粧品といったPB商品の供給、コンビニ側からの弁当や惣菜の供給、コンビニ側のATM(現金自動預け払い機)やチケット販売機のノウハウの提供などが検討されている。スーパーなどの大衆薬販売参入を想定して、マツモトキヨシは営業時間延長で対抗する構えで、その際に弁当や惣菜といった品ぞろえの拡充が必要との認識だ。
弁当・惣菜の供給、ATMやチケット販売機のノウハウの提供ですか。
本当に業界の垣根がなくなってきそうですね。
こうなると、ますます第一類のOTCや調剤といったドラッグストア独自のポイントでハッキリした差別化を図らないと、ズルズルと安売り競争の波に飲まれてしまいそうです。
*1:ある意味、このような環境下でファミマがどこまで頑張れるかが見物です。