後発品専門メーカーは先行き怪しい??

三津原さんの話


一昨日、昨日に続き、今日も後発品の話になってしまいますが、日経メディカルに出てた日本保険薬局協会会長(日本調剤社長)三津原博氏の後発品に関するインタビュー記事に関して感想を少し…。


「厚労省は『変更不可』の余地をなくしてほしい」【日経メディカルオンライン】

当協会の調査では、「変更可」の処方せんは57%に達したが、それにより後発品が調剤されたのは全体の20%弱と決して多くはなかった。

やはり後発品の使用はなかなか進んでいないようです。

後発品のある先発品を、すべて後発品に置き換えた場合の医療費削減効果を考えれば、処方せん1枚につき、薬局に250円、医師に250円、それぞれ報酬を与えることができる。そうすればすべての医師・薬剤師が後発品使用に積極的になるだろう。

現在、4点の後発品体制加算を一気に6倍以上の25点に引き上げれば、たしかにどこの薬局も目の色変えますよ。
しかし、それぐらい大胆な策に出ないと、今後もなかなか浸透していかないでしょうね。

ただそうなってくると、30%というラインがどこまで引き上げられるのか…若干不安です。

後発品調剤が不可避になれば、先発品も含め2000品目ほどの在庫を確保する必要があり、それを保管するスペースも必要だ。これができる薬局は限られているから、結果として、大きな薬局があちこちの医療機関の処方せんを受ける、いわゆる「面分業」が発展するのではないかと考えている。

正直、今の状態でも地域の個人薬局はかなり頑張っていると思いますので、これ以上の激しい変化が進めば、一気に淘汰が起こる可能性は高いでしょうね。

エパデールSの後発品のその後


そういえば、今日は持田のMRが来てました。

先日聞いたエパデールSの後発品が供給不安定になっていることについて話をしていたら、どうやら、供給不安定だけでなく、スティック包装の中でカプセルが割れていたり、カビが生えていたりした後発品もあったそうです。

カビが生えてるとは…恐ろしい話ですね。

GE専門メーカーの正念場


昨日のメルクメジンの話といい、今日のエパデールSの話といい、最近少し後発品の中の粗悪品についての話がちょくちょく出てくるようになりました。

国や後発品メーカーが「後発品をドンドン使え!!」と騒げば騒ぐほど、作用・反作用の法則で、反発も強くなるのは仕方ないことかもしれません。

しかも、アムロジピンの後発品発売によって、本格的に先発品メーカーが後発品市場に参入してきて、しかも、シェア上位を独占してしまいました。
今後は外資の参入もありうるでしょう。


設備投資のニュースばかりで、実績がまだ伴っていない印象の後発品専門メーカーは早くも正念場を迎えているのではないでしょうか。
大胆なM&Aなども起こりそうな予感がします。