読書週間 ( 小説編 )

小説は娯楽の王様


働き始めたころは、疾患・医薬品などを含む医療系やビジネス系の本ばかり読んでたような気がしますが、最近は小説もかなり読むようになってきました。年間200冊ぐらい本は読んでるのですが、最近はその半分ぐらいが小説ですね。

ちなみに私はTVほとんど見ないんです。*1TVは息抜きしたいときなどに見るものだと思うのですが、私の場合は、これが小説にあたるわけで…。小説はビジネス書のように何かを得るために読むものではなく、何も考えず単に娯楽として読むのが正しい読み方だと思うわけです。

というわけで、最近個人的に好きな作家ベスト10&それぞれの一押し作品はこんな感じです。

東野圭吾

秘密 (文春文庫)

秘密 (文春文庫)

現在、ドラマ「流星の絆」が好調な東野圭吾ですが、この人の本はとても読みやすいですね。ロジックがシッカリしているし、難解な表現も少ないし。名作が多いですが、個人的にはその中でもこれが一番好きです。最後にグッときます。

乙一

暗いところで待ち合わせ (幻冬舎文庫)

暗いところで待ち合わせ (幻冬舎文庫)

乙一は短編が多いイメージですが、これは珍しく長編。*2表紙とタイトルから『GOTH』みたいに残酷系を想像していましたが、そんなことはなく切ない系でした。乙一の作品はどれも好きでほとんどの作品を持っていますが、特にこれはいいですね。

海堂尊

チーム・バチスタの栄光

チーム・バチスタの栄光

医療系ミステリーの中でトップレベルの面白さです。最近、映画やドラマにドンドン映像化されているようですが評判はどうなんでしょう。映像化されたものはどれも見たことないですが、原作ファンとしては変なイメージを付けて欲しくないので、そっとしといてほしかったとも思います。

西加奈子

さくら

さくら

私は関西出身なので、この人にはすごく親近感を覚えますね。エッセイ集の「ミッキーかしまし」は最高でした。西加奈子の小説ではこの「さくら」が一番すきなんですが、アマゾンの評価がかなり低くて寂しいです。

森見登美彦

夜は短し歩けよ乙女

夜は短し歩けよ乙女

すごい面白いけど、これは絶対映像化は無理だと思いますね。本で読むしかこの面白さは伝わらないです。読書の面白さ、言葉の面白さを再認識させてくれる本。

伊坂幸太郎

重力ピエロ (新潮文庫)

重力ピエロ (新潮文庫)

最近、グングン売れてる伊坂幸太郎ですが、個人的にはこれが一番オススメ。遺伝子の話なんかも入ってるので、学生時代をちょっと思い出したりします。この人の文章は独特でいい意味でのクドさがいいんですよね。

貴志祐介

青の炎

青の炎

著者の作品では「黒い家」の方が有名なような気もしますが、切なさとハラハラ感を一緒に味わえるこっちの方が個人的に好きです。貴志祐介の作品はどれも長いんですけど、その世界観に一気に引き込まれます。

桐野夏生

OUT(アウト)

OUT(アウト)

パートの主婦が犯す犯罪っていうのが生々しいし、その描写もうまいんです。最後のクライマックスまでドンドン引きずり込まれて読みふけることができます。

道尾秀介

シャドウ (ミステリ・フロンティア)

シャドウ (ミステリ・フロンティア)

最初っから最後まで引き込まれっぱなしで読める小説ってなかなかないと思うんですが、これはその一つ。精神科を絡ませて話がややこしくなっていく割に、ちゃんと伏線も回収してるとこをがすごい。

重松清

流星ワゴン

流星ワゴン

独身時代に読んでもそんなに感動しなかったかも。家族を持った今読めてよかった。世の中の父親はみんな読むべし。独身の若い兄ちゃんも結婚して子供ができたら絶対読むべきです。

*1:以前は報道ステーションやNEWS23等のニュース番組ぐらいは見てましたが、最近ではニュースもネットで見て片付けてしまってます。

*2:乙一的には長いけど、普通に考えたら長編というほどでもないかも。