大洋薬品、最後の売り込みです!!

沢井製薬に続き…


今日は大洋薬品のMRが来局。先週の沢井同様、最後*1の売り込みに来た。ちなみに大洋薬品の新製品一覧は既にネット上に公開されている。では昨日に引き続き注目の商品の寸評といこう。

新発売のお知らせ(2009/5/15) 【大洋薬品】


主な新規収載品の寸評

アカルボースOD錠

後発品独自のセールスポイントとしてこのようなOD錠を発売することは素晴らしい。ただ、薬局としては、後発品に変更する際は先発品と剤型を合わせなければならない。つまり、「グルコバイ錠」が処方されても、この「アカルボースOD錠」には変更できない。疑義照会すれば変更できるかもしれないが、実際そこまで余裕はないし。つまりあんまり意味ないかな〜と。院内処方の開業医などで使われるのが一番ではなかろうか。

アスピリン腸溶錠100mg「タイヨー」

なんで?なんであえてそこ行く?という感じ。バイエルのアスピリンから切り替えてもらえるだけのメリットをどれだけ出せるんだろ??納入価で勝負するつもりなのだろうけど、そういう価格戦略ばかりしてると、いつまでたっても“ジェネリックは安かろう悪かろう”の呪縛から逃れられないよ。

アレンドロン酸錠5mg「タイヨー」

これはおそらく大洋薬品のみの発売。ただ惜しいなー。今はほとんどが週一回タイプに切り替わってるだろうし、残り少ない一日一回タイプもボノテオ錠に攻められてるだろうし。でもこういうところもちゃんと押さえていく心意気は買いたい。

バンコマイシン塩酸塩散0.5g「タイヨー」

先発品と添加物を変えることで使用期限を一年延長することに成功したとのこと(先発:2年、大洋:3年)。ジェネリックにおいて先発品と添加物が違うというと、何かとマイナスに捉えられることが多いが、こういう有意義な変更もあるってこと。まぁ、うちでは調剤したこともなく、また今後も関わりのなさそうな薬だけど…。

ちょっと残念かも


アカルボースのOD錠やバンコマイシン散の期限延長など、とても良いことをしてるんだけど、それほど報われない気がするなぁ。溶出試験の結果を詳細に提示したり、頑張ってる姿勢はすごい共感できるだけに、もっと市場の薬局のニーズに合ったものを出してほしかった。
ちなみに大洋薬品は過去に日本調剤と結構手を組んでやってた時期があったらしく*2、そのことで薬剤師から敵視されてるのではと心配しているらしい。たしかに薬剤師会とそこを脱退した日本調剤は一部地域ではあまり仲良くないかもしれないが、そこに大洋薬品まで絡んでくることはないだろうと思うが。*3

*1:というか、もう発売中なんだけど。

*2:私は全然知りませんでしたが。

*3:こんな理由で大洋薬品全体を否定するような薬剤師会があるとしたら、そっちの方が問題でしょ。