薬事法改正で思ふこと

思ふこと


薬事法が改正され今日でまだ2日だけど、この2日間で感じたことを徒然なるままに綴ろうと思う。

第一類の需要は二極化?


第一類の対面販売ってやっぱり面倒だよね。お客さんにとっても、薬剤師にとっても。調剤併設型のドラッグストアなんかでは、今後は調剤と調剤の間に第一類医薬品の販売がドンドン入ってくるわけで、そうするときっとテンパってくると思うんだ。もちろん、待たされてるお客さんもイライラするだろうからクレームなんかにつながらないか心配。

で、最終的にどうなるかっていうとお客さんもある程度の待ち時間や手続きを覚悟してまで欲しいものしか買わなくなるんじゃないかと。つまり、他で代替のきかないもの。禁煙パッチやヘルペスの薬とかね。
逆にエスタックイブファインやパブロンエースAX、ミルコデなんかはもう第二類で済ませちゃおうと思うんじゃないかな。

つまり、現在、第一類医薬品はある程度のアイテム数があるけど、「売れる第一類」と「売れない第一類」の二極化が結構ハッキリしてくると思うわけだ。

薬局(医療用)医薬品の販売は顧客の囲い込みにつながる


薬局医薬品を販売するときはお客さんに氏名や連絡先を聞いたりして、薬歴を作成しなければならない。これは今までもそうだったんだけど、今回の改正を機にさらに厳格化がされた気がする。もちろん、お客さんとしては、これも第一類の対面販売と同じであんまり歓迎してくれないだろう。

で、結局どうなるか。これも必要なもの(排卵日検査薬など)しか買わなくなるのは当然だね。ただ、こっちは第一類と違って薬歴や問診票ってのが付随してくるから、フラフラと新たな店で購入すればするほどお客さんの手間が増えることになる。つまり、「どうせ一度連絡先などを書いてしまったんだから、もう毎回ここで買った方が楽だわ」という考えに至るってこと。これはうまく利用すれば顧客の囲い込みにつながるというわけだ。

妊娠検査薬で混乱?


排卵日検査薬や妊娠検査薬の一部が薬局医薬品になって店頭から消えたんだけど、一般的な妊娠検査薬はまだ普通に売れるんだよね。このあたりはちゃんと理解してないといけない。スタッフの誤った対応でクレームを引き起こさないようなキッチリした従業員教育が必要なわけだ。

リアップは売りづらい


リアップはねぇ。売りづらいよ。まぁわかってたことだけど、毛生え薬に対していちいち文書による説明だの、対面販売だのはお客さんも求めてないから。しかもリピーターが多いし。*1ダイレクトOTCでそれなりに注意をしなきゃいけないポイントがあるのもわかるんだけどね。その伝達方法が大事になってくるってわけだ。

ウインダムは終わっただろ


承認が遅かったとか言い訳は置いといてさ、今さら抗真菌剤単剤でこの価格で売れないよ。明らかにラミシールプラスとかブテナロックVの方がいいでしょ。悪いことは言わないからウインダムを買うのはよしておきなさい。薬剤師もお客さんも時間の無駄だよ。つまりウインダムはもう販売やめたらどうだってわけだ。

まとめ


まぁ脈絡もなく書き綴ったわけだが、まだまだ正直流れに乗りきれてない感じだね。半年ぐらいかけて体を慣らして、冬の処方せんのピークや花粉症の時期(処方せんと第一類のダブルパンチ!)を乗り切れるように色々考えていかないと。
さぁまた明日から頑張りましょう。

*1:もしかしたらグダグダ絡まれるのが嫌で初めてだけど「いや、使ったことありますから…」とか言ってる人もいるかも。