アカルディに重大な脆弱性を発見


※ 今日のタイトルはホッテントリメーカーで付けたので若干大袈裟気味です。ご了承ください。

ずっと気になってたこと

アカルディカプセルは吸湿性があるので一包化は不可とされています。
おそらくよく知られていることだと思います。

ですが、その『吸湿性』とは一体どれほどのものか、これまでちゃんと調べたことがなかったので、今さらですが調べてみました。

調べてみました

一昔前でしたらメーカーのDIに電話するところでしたが、今はネットがあるのでインタビューフォーム程度であれば比較的簡単に入手することができました。

本剤は製剤上の工夫として,有効成分であるピモベンダンの可溶化を目的に無水クエン酸を添加しているが,無水クエン酸には吸湿性があり,PTP 包装からはずした状態での高湿度条件下(25℃,75%RH) では,1 週間後にカプセル剤皮の変性が生じる。このような気象条件下では本剤をPTP 包装より出し,one dose one package にて投薬すると,カプセル剤皮の変性 (溶解) を生じることがあるので,注意を喚起している。

アカルディカプセル インタビューフォームより抜粋


なんと、たった1週間でカプセル剤皮に変性(=溶解!!)が生じるとあります。

無包装状態では想像以上に劣化が早いようです。

実際に実験してみましょう

思ったより早い段階で変性が現れることに軽いショックを覚えましたが、この“25℃、75%RH”という条件がいまいちピンときません。*1

というわけで、実際に調剤室内でアカルディカプセルを無包装状態(分包済)にして一定期間放置してみることにします。

ずっと前にデパケン錠を無包装状態で放置していてドロドロに潮解したのは見たことありますが、果たしてアカルディカプセルのカプセル剤皮の溶解も見れるでしょうか?

*1:多くのインタビューフォームで見られるような条件表現ですが、実際どの程度のものか体感したことはないのです。