軟膏とクリームの基礎知識
実はクリームでした
レスタミンコーワ軟膏がレスタミンコーワクリーム1%に名称変更するそうです。
確かにそう言われて見れば、あれは軟膏ではなくクリームですよね。
しかしあえて今さら変更するとは、いくら厚労省の指示とは言え、ちょっとビックリです。
軟膏とクリームの違い
いい機会なので“軟膏”と“クリーム”の違いについて、復習しておきましょう。
“軟膏”は、水をはじき皮膚の皮膜保護作用も期待できますが、ベトベトしており洗い落としにくいという欠点があります。しかし、多少微生物が侵入しても、活動に必要な水分を確保できないので増殖する事ができず、汚染は進行しにくいという利点もあります。
“クリーム”は、容易に洗い落とすことができ使い勝手がよいのですが、粘膜やびらん面などに用いると乳化剤の刺激によりかぶれたりすることがあるので注意が必要です。軟膏に比べて微生物が侵入・増殖しやすいリスクはありますが、塗り心地はサラッとしており使いやすいです。
※ 参考サイト:
添加物を見ればわかる
レスタミンコーワ軟膏が実はクリームだったので、強力レスタミンコーチゾンコーワ軟膏ももしかして軟膏じゃなくてクリームでは?と疑ってしまいましたが、こちらはどうもちゃんとした軟膏のようです。
上の2つが防腐剤のパラオキシ安息香酸エステルで、下の2つが油脂性基剤です。
つまり、強力レスタミンコーチゾンコーワ軟膏は“軟膏”ということです。
ちなみに、レスタミンコーワ軟膏の添加物をよく見れば、『 ステアリン酸ポリエチレングリコール 』という非イオン型の乳化剤が入っているので、“クリーム”であることは一目瞭然でした。
実は以前から知ってる人はたくさんいたのかもしれないですね。
ひとつ勉強になりました。