吸入ステロイド薬の服薬指導
吸入ステロイドの服薬指導
吸入ステロイド薬を投薬するときに、話すポイントはいくつかあると思いますが、最もベタなところで、「吸入後、必ずうがいをしてください」と言うのがあると思います。
そんな服薬指導をするときのポイントです。
生活と絡める
このうがいの話をするときに(特に初めて吸入ステロイドを使用する患者さんに対して)、私は次のようにお話しすることが多いです。
「このお薬は吸入した後に、必ずうがいをしないといけないお薬です。
ですので、朝晩のハミガキの前に吸入するといいですよ。
そうすれば、吸入した後、必ずうがいをすることになりますから。」
もちろん、なぜうがいをしなくてはいけないか、と言った説明も一緒にしますが、ポイントは“患者さんの生活に服薬という行為を絡める”ことだと思うのです。
患者さんの元々の生活リズムを崩さないで、かつ、そこに大事な薬のことも絡めていけるようにお話しする。
こういうのが上手な服薬指導と言うのじゃないかと思うわけです。
服薬は難しい
自分が風邪をひいたりして、薬を飲むときになるとよく思うのですが、ちょっと体調が良くなると、途端にコンプライアンスが低下します。*1
やはり“薬を飲む”という行為は、なかなか普段の生活に密接にリンクしてくれないものなのです。
そこで、単に「飲み忘れないでくださいね」と言うだけではなく、何か生活に絡めた服薬指導ができると、もっと患者さんの心に響くのではないかなと思った今日この頃です。
*1:私だけかもしれませんが。