社内報告とネット世代

情報の共有化


最近、社内で調剤過誤や困った事例、注意すべき事例などについての情報共有化が、急激に動き始めた感があります。

このような情報の共有化は非常に重要ですが、その取り組み方についても、よく考える必要があると思います。

本部と現場の思惑の乖離


情報の共有化の方法と一言で言っても、様々な方法があると思います。
例えば、E-メール、会議での発表、イントラネット掲示板 などなど…。

どうも会社の動きを見ていると、イントラネットを通じて本部へ報告する形、もしくは掲示板のような形を考えているように思います。


しかし、E-メールが普及する前はイントラを通じた報告でもよかったと思うのですが、今は一度本部の検閲を通すような報告は、あまり現実的でないと思います。

一度、本部のお偉いさんの目を通ると考えると、途端にハードルが高くなる気がしますし、何より、本部経由では最も大事なスピード感がないような気がするのです。

ネット世代の発想


若い世代、特にネットやメールに慣れ親しんでいる世代にとっては、自分の言葉が相手にすぐに届くことに対して、古い世代に比べてあまり抵抗感がないと思うのです。

例えば、ブログ等を通じて、自分の意見を簡単に世間に表明できたり、ファンの芸能人のブログに気軽にコメントを書き込んだり…。
あまり肩肘張らずに、軽い気持ちでダイレクトなコミュニケーションの形をとれる人たちは、これからも増えてくるでしょう。
そのようなときに、「一度本部に報告して、そこから全店舗へフィードバック」とか、「近隣の店舗に言う前に、まずは発表してよいかを上司に確認」などといった流れは、これまでのヒエラルキー重視の会社では重宝されたかもしれませんが、これからは気をつけないと時代錯誤に陥ってしまう危険があります。


情報は鮮度が命であり、そういった新しい情報を気軽に、かつダイレクトにシェアすることに抵抗感を持たない人種が増えてきていることを認識しないといけないのではないでしょうか?