プレゼンのキホン
プレゼンの標準手法
いよいよ社内発表会も2週間後に迫ってきました。
というわけで、今日もプレゼンについての読書メモを。
- 作者: 杉田恭一
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2007/10/02
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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堅そうな見た目ですが、案外サラリと読める一冊。
奇策などなしに、最も基本的なポイントを押さえたまさに“標準ハンドブック”です。
仮説と目的
プレゼンの資料を作成する前に、まずはこのプレゼンの仮説と目的をハッキリさせましょう。
仮説と目的は表にすると次のようになります。
仮説 | 目的 |
---|---|
説明型 | 理解 :プレゼン内容を理解してもらうこと |
説得型 | 承認 :内容を理解し、何かについて承認をもらうこと |
協力 :内容を理解し、何らかの形で協力してもらうこと | |
発注/購入 :内容を理解してもらい、商品やサービスを発注/購入してもらうこと | |
投資 :内容を理解してもらい、投資してもらうこと |
社内発表や、学会での発表は主に“理解”が目的になりますから、説明型の仮説を立てることから始めます。
情報収集にはネットを活用
せっかくですから情報収集にはネットを十分に活用しましょう。
GoogleやYahoo!を利用して検索する際は、なるべく色々キーワードを変えてみて、様々な角度から分析検討できるようにします。
また、公的な資料を探したいときは電子政府の総合窓口も有効です。
このようにして収集した情報は必ず、紙に印刷して目を通しましょう。
紙代をケチるのはよくないです。
全ての情報を紙ベースに吐き出して、整理し、関連付けてストーリーを作ります。
KJ法のような感じですね。
その際に、聞き手の興味に合わせた情報を盛り込むと、さらにうまくまとまります。
聞き手が同僚なのか、上司なのか、同業者なのか等…常にイメージをしておくことが重要なのです。
論理性をチェック
論理性をチェックするためのキーワードは「ナゼ」「ホント」「ソレダケ」です。
できあがったストーリーのポイントに向けて、「ナゼそのような結論なのか?」「ホントにそうなのか?」「ポイントはソレダケなのか?」といった具合に、ロジックを完成させていきます。
まずは手書きで考える
資料はいきなりパワーポイントで作らず、まずは手書きで構想を具体化しましょう。
これは「考える作業」と「つくる作業」を分けるためです。
手書きで考えをまとめていって、最終的にパワーポイントで清書をつくるという流れが理想的です。
リハーサルは入念に
練習でできないことは、本番でもできません。
必ず入念に、何度でもリハーサルを行いましょう。
想定問答集(FAQ)を作成し、不安を解消することも有効です。
本番では言い訳しないで堂々と
言い訳はやめましょう。
「緊張してうまく話せるか…」「実はまだ資料が未完成で…」などといった言葉は言わないようにしましょう。
これらは聞き手に対する甘えでしかありません。
堂々とした態度で発表することが大事です。
また、途中でわざと少し脱線する話題を用意し、聞き手を退屈にさせないテクニックも有効ですが、無理に笑いをとったりすると逆効果になることもあります。
笑いをとるのは、高等な技術が必要ですので、無理に意識せず、真摯な気持ちを伝えた方がベターです。