新規採用品 2008/11

新規採用品(予定)

  • ディフェリンゲル
  • ノボラピッド300カート
  • 薬用炭

MSの話によると、この3品目は見積もり取らされたようです。

ディフェリンゲルはかなり期待大で、珍しくスピード採用されそうとのこと。
ノボラピッドは、なぜ今カート製剤なのか不明。薬用炭も詳細不明。

注目はディフェリンゲル


これまで新薬は投与制限の縛りがあるためか、それとも安全性を考慮してなのか、採用が遅いのが特徴でしたので、今回のディフェリンゲルは異例のスピード採用といえます。*1それだけ皮膚科医から期待されている薬剤なのでしょう。皮膚科開業医でも続々と採用するところが増えているようです。


使用に際しての問題は、おそらくその副作用の高さだと思われます。

新機序のにきび治療薬「ディフェリンゲル」が発売 【DIオンライン】

皮膚および皮下組織障害(皮膚乾燥、皮膚不快感、皮膚剥脱、紅斑、そう痒症、皮膚刺激など)が78.9%の患者に認められた。これらの副作用は皮膚の角化を抑制するレチノイド様作用によるもので、そのほとんどが投与初期(2週間)に発生する。


用法が1日1回の就寝前のみという利点もありますが、副作用の発現頻度の高さが気になります。ほとんどが軽度なものであると言われていますが、服薬指導時には注意が必要です。
また、MSの話では、卸にもほとんどパンフレット等の情報が来ておらず、メーカーMRが直々に各医療機関を説明してまわっているとのこと。このことからも副作用や使用上の注意に対するメーカーの慎重な姿勢が垣間見えます。


また、

ディフェリンを塗布する前に、化粧水や乳液、低刺激性保湿化粧品(ノンコメドジェニックの表示のあるもの)などを使用すると、そのような皮膚障害を減らせるという。


という報告もあるようですから、ドラッグストアであればディフェリンゲルの投薬時に何か併用できるような商品を考えておくとよいかもしれません。

*1:このまま正式採用になれば…の話ですが。