こんな公開が続けばいいなぁ

後発品の採用情報公開!?


今朝のRISFAXでこんなニュースがありました。、

■ がんセンターが後発品リストを公表
 “お墨付き”に影響「大」 先発の脱落か、後発の絞り込みか
  国立がんセンター中央病院はきょう17日から、同院ホームページ上に使用後発品リストを公表する。

これは興味深い。

ちょっとがっかり…


ということで、早速調べてみたところ、採用されている主な後発品がPDFファイルでアップされていました。


ワクワクしながら開いてチェックしたのですが、「バイアスピリン」や「メチコバール」「ビオフェルミンR錠」など、対応する先発品がない後発品や、注射薬が多く、うちの薬局で即参考になるものはあまりなくて、ちょっとがっかりでした。

そんな中でも収穫は


そんな中で個人的に興味があったのは、「タスオミン錠」ですね。
ノルバデックス錠」の後発品ですが、国立がんセンターという、ガン治療の専門病院が採用する抗がん剤ジェネリックですから、何か一つの指標になりそうです。

もともと「ノルバデックス錠20mg」の後発品は「タスオミン錠20mg」しかないのですが*1、当然、“採用しない”という選択肢もあったわけです。そこであえて採用しているところをみると、ある程度、品質の担保はあるのかなぁと感じます。

このような大規模公立病院の後発品採用状況の情報公開が進めば、後発品のトレンドに影響を及ぼすことは必至です。ジェネリックメーカーとしては、死活問題につながる可能性もありますが、現場の薬局としては、今後もこのような情報公開はドンドン進めていってほしいと思います。


こんな人任せな態度もよくないとは思いますけど…。もう少し自分で品質を調べる努力もしなければならないですね。

*1:10mgの規格はタスオミン錠以外にも複数の後発品が存在します。