実務実習における大学と現場の隔たり

『実務実習を終えて』を読んで


昨年実務実習を受けた大学から『平成20年度 実務実習を終えて』という冊子が送られてきました。実務実習を受けた学生の感想文的なものをまとめた資料です。これまでも同様の資料をいただいたことはありましたが、今回はあらためて「ひどいなぁ〜」と感じたので、今の心境をメモっときます。

正直、読めませんでした


とりあえず、声を大にして言いたいことは“中身が見にくい!!”ということです。実習を指導した側としては、まずは自分が指導した学生の感想を見たいのですが、そう簡単に見つけられません。学生別の目次のようなものもないので最初から見ていくしかないのです。ところが、この冊子のフォントは超小さな文字だし、しかもページいっぱいにビッシリ埋め尽くされてる感じなので、とてもじゃないけど全てを見て探す気にはなれませんでした。

いったい何がしたいの?


いったい、大学側は何を思って、これを実習受け入れ先の施設に送ってきてるのでしょうか?
まさかこれを一字一句全て読んでもらえると思ってる?
それとも、とりあえず形として送っとけばいいやって感じ?

相手を理解することの重要性


調剤薬局では患者さん、ドラッグストアではお客さんという相手が、仕事上必ず存在します。このような相手の気持ちを無視した服薬指導、接客はありえないことです。
ところが、この大学から送られてくる冊子はどうでしょう?完全にそれを受け取る相手(受け入れ施設)のことを無視してるのではないでしょうか?なんたって読む気になれないものを一方的に送りつけてるだけですから。

こういう一面を見ると、いまだに大学というところは大事なところが足りないなぁと思いますね。相手の意向を汲めないような大学が、学生に患者とのコミュニケーション学を教えてるのは、ちょっと滑稽な気がしませんか?

もう少し、相手を想定した仕事をしましょうよ。お願いします、薬学部実務実習担当者様。