今後の期待の新薬

新薬リスト

今日、某卸から現在の各社における新薬開発状況の資料をもらいました。その中から個人的に気になるものをいくつかピックアップしてみます。

分類等 一般名 メーカー 申請状況
直接的レニン阻害薬 アリスキレンフマン酸塩 ノバルティス 2008年2月申請
ARB+利尿剤 テルミサルタン+ヒドロクロロチアジド合剤 ベーリンガー 2006年4月申請
ARB+CCB オルメサルタン+アゼルニジピン合剤 第一三共  
ARB+CCB バルサルタン+アムロジピン合剤 ノバルティス  
CCB+スタチン アムロジピン+アトルバスタチン合剤 ファイザー  
トリプタン系片頭痛治療薬 ゾミトリプタン鼻腔用スプレー アストラゼネカ  
吸入ステロイド+LABA ブテゾニド+ホルモテロール合剤 アストラゼネカ  
尿酸産生阻害薬 フェブキソスタット 帝人  
DPP−4阻害剤 シタグリプチン 万有・小野 2007年12月申請
DPP−4阻害剤 ビルダグリプチン ノバルティス 2008年4月申請
DPP−4阻害剤 アログリプチン 武田 2008年9月申請
インスリン抵抗性改善薬+BG ピオグリタゾン+メトホルミン合剤 武田 2008年10月申請
GLP−1アナログ製剤 リラグルチド ノボ 2008年7月申請
超速効型インスリンアナログ インスリン グルリジン サノフィ  
SERM 酢酸バゼドキシフェン ワイス 2007年12月申請
PG製剤+βブロッカー ラタノプロスト+チモロール合剤 ファイザー  

雑感


パッと見たで感じるのは合剤の多さですね。患者のコンプライアンス上昇&ジェネリック対策の一石二鳥的な発想なのか、各社とも合剤の開発に結構重点を置いてるように感じます。点眼薬でも合剤ができそうなのには驚きました。冷静に考えてみれば、5分以上の点眼間隔が不要という点では、これは降圧剤等の合剤よりも、はるかにメリットが大きいかもしれません。

また、「DPP−4阻害薬」や「GLP−1アナログ製剤」、「直接的レニン阻害薬」などといった、少し前では講演等の話の中でしか聞いたことのなかった製剤が次々と実用化が近づいているようです。こういうのを見てると、時代の流れを感じずにいられないですね。