薬の相互作用
図書館で借りた相互作用の本を読んで思ったことをちょっとメモ。
甲状腺の薬とカブ・カリフラワー・キャベツ
昔、この飲み合わせについて調べた記憶があるが、既に忘れてしまっているため、再度復習。
カブ・カリフラワー・キャベツに含まれるチオ-オキサゾリジンがヨードの吸収を阻害するというのが作用機序だが、よほど食べ過ぎない限り問題はない様子。
患者さんに聞かれると困るので一応覚えておこう。
女性ホルモンとビタミンC
ビタミンCの摂取によってエストロゲンの作用が強まって、副作用(頭痛・不正出血・血栓症など)のリスクが高まるとのこと。
これもよほど大量に摂取しない限りは問題ないと思うが、ビタミンCといえば“美容のビタミン”というイメージもあるから、ちょっとは気にかけたほうがいいのかも。
ワーファリンとビタミンC
野菜や果物に多く含まれているビタミンCと、心筋梗塞や脳梗塞の薬で血が固まるのを防ぐ薬のワルファリンカリウムを一緒に飲むと、薬の作用が弱くなり、病気が再発する可能性があります。
p.164
と書いてあったが、初耳だったので、ちょっとgoogle先生に聞いてみた。
ビタミンCの極端な大量摂取は、ワーファリンカリウムの効果を増強し、出血しやすくなったりします。
ビタミンCの、極端な大量摂取で、血液凝固阻止作用が低下することがある。
http://www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/9948/sougo3.html
一体どっちが正解?
個人的にはどっちかというとビタミンCで血液サラサラになりそうなイメージが勝手にあるけど。
大量でない限り特に問題はないと思うが、こういう情報は下手に患者さんを惑わせる感じがして困る。
そんなときのために医療関係者がいるんだろうけど。
結論
こういう薬と食品の相互作用を挙げていけば、ドンドン出てくるかもしれないが、本当に重要なものはほんの一握り*1だと思う。
いちいち過剰に反応していたら、食べるものがなくなってしまうよ。
今回読んだ本
あなたは大丈夫?薬が毒に変わる危ない食べ合わせ―市販の薬、病院の薬、正しい服用法
- 作者: 柳川明
- 出版社/メーカー: 有楽出版社
- 発売日: 2002/11
- メディア: 単行本
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
*1:ワーファリンとビタミンKとか…。