絶対計算x仕組み

仕組み仕事術


最少の時間と労力で最大の成果を出す 「仕組み」仕事術

最少の時間と労力で最大の成果を出す 「仕組み」仕事術


最近、読んだ本でとても共感できる本でした。

調剤の大部分は作業系のタスクであり、仕組み化により、もっと効率が上がるような気がします。

今後、登録販売者制度が始まり、OTCの大部分の管理を薬剤師以外でもできるようになります。
欧米を意識した規制緩和が進めば、ピッキング専門の調剤助手を作るという構想も出てくるかもしれません。

そこで、今から作業系のタスクの効率化を進めることで、自分の勉強の時間や、患者さんに接する時間を確保していき、これから先の時代を生き残れる薬剤師になっていかなければならないと思うのです。

絶対計算という考え


その数学が戦略を決める

その数学が戦略を決める


以前にも、少し紹介した本ですが、絶対計算というのはかなりスゴイようです。


この本の序章に、ワインの値段を方程式で予測する男の話があります。

これまでワインは、栽培された土地やその年の気象条件などにより、完成後に専門家が香りや味をみてからでしか、値段は付けられないものと考えられていました。
しかし、実際に味見等をしなくても、前年の降水量などのデータ(数値)のみをある方程式に当てはめることで、専門家以上に正確にワインの価値を判断できるようにした男の話です。

また、同様に野球のスカウトについても、実際に各地に足を運んで様々な選手をくまなくチェックする方法よりも、選手の成績(数値)から将来の有望性を正確に計算する式を考えた人もいます。


つまり、絶対計算というアルゴリズムを有効に使うことで、個人のスキルに頼らない正確な判断が下せるというわけです。

絶対計算という仕組み


この仕組み化と絶対計算という二つは非常に相性がよいと思います。

そしてこの考え方は、作業系タスクが多い割に、その人の経験やスキルに頼らざるを得ない仕事が多い「調剤」を考える上で、非常に有効だと思うのです。


というわけで、今日は会社内他店舗から送られてくる未使用医薬品の転送依頼に対する判断を、個人ではなく、一つの公式に当てはめてみることを試みました。

成否は今後の運用の中でしかわかりませんが、「調剤」の中で必要以上に時間を割いているタスクを見直し、効率化できる点はまだまだ多々存在すると思います。

薬剤師が本来の職能を発揮できるように、時代の流れに淘汰されないように、まずは現場の私たちが試行錯誤を行わなければならないのだと、自分に言い聞かせる今日この頃です。